矯正治療で鼻の下(人中)が伸びるって本当?
鼻の下(人中)を美容整形するのが流行っています。鼻の下が長いと老けてみえることが主な理由です。
人中に対する意識が高まっている中、矯正治療をして鼻の下が伸びたとSNSで発信している方が増えています。
矯正治療で鼻の下が伸びるって本当?
非抜歯矯正の場合:
本来抜歯して行うべき歯並びに対して非抜歯で矯正治療を行うと、歯の移動するスペースが不足し、歯が外側に倒れるように動きます。その結果、口元全体が膨らんだようになり、人中が伸びたように感じる可能性があります。
抜歯矯正の場合:
抜歯矯正をしたことで口元が下がり、顔立ちのバランスが崩れてしまったように感じる方もいらっしゃいます。
抜歯・非抜歯での治療を行うことで考えられる口元の変化は、事前に歯科医師に確認し、どのような治療法を選択するかを慎重に決めることが大切です。
鼻の下(人中)を美容整形するのが流行っています。鼻の下が長いと老けてみえることが主な理由です。
人中に対する意識が高まっている中、矯正治療をして鼻の下が伸びたとSNSで発信している方が増えています。
症例情報:
【患者】 20代女性
【主訴】 上の前歯が出ている
【診断】 上顎前突
【治療期間】1年8ヶ月 通院回数15回
【治療内容】親知らず2本を抜歯した後、マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン 完成物薬機法対象外)を使用して主訴である上の前歯の突出の改善を行いました。
【費用】88万(税込)
【リスク】矯正歯科装置を付けた後しばらくは違和感、不快感、痛みなどが生じることがあります。
矯正中は矯正歯科装置が歯の表面についているため食物が溜まりやすく、また歯が磨きにくくなるため、虫歯や歯周病が生じるリスクがあります。
歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることや歯肉がやせて下がることがあります。
※矯正歯科治療は公的健康保健の適応外の自費治療(自由診療)となります。
鼻の下は実際には伸びていません
矯正治療で人中が伸びたと感じる場合、あくまでも人中が“伸びたように見える”だけで、実際に伸びているわけではありません。矯正治療はあくまで“歯”を動かす治療なので、矯正治療が皮膚などの軟組織にまで影響を及ぼすことはほとんどなく、矯正治療によって直接人中が伸びたり縮んだりするとは考えにくいです。
しかし、歯列矯正を行い口元が引っ込むことで見ため上、人中に変化が生じたように感じる場合はあります。
気になる方は、事前に歯科医師に相談を
矯正治療で歯並びを整えた結果、人中も変化して見える可能性はありますが、必ず人中に変化が生じるわけでもありません。
歯科医師は顔全体のバランスを考慮して治療方針を決定し治療行っていきますが、歯並びの変化と口元の変化は比例していないため、歯並びが大きく変わったにも関わらず口元の印象はあまり変化が無い可能性もあります。
横顔の美しさの指標である“Eライン”を整えるよう意識して治療することによって、結果的に人中を短くすることに繋がる場合もあります。もしも矯正治療における人中の変化が気になる方は、このEラインを整えることも意識している歯科医師の元で治療を行うのが良いかもしれません。
・マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン完成物薬機法対象外)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
・マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(製品名インビザライン完成物薬機法対象外)はアラインテクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しています。
・国内にもマウスピース型矯正歯科装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。