治療期間を短くしたい人のための矯正治療

方法①
アンカースクリューを併用した矯正(インプラント矯正)

アンカースクリューを併用した矯正(インプラント矯正)とは?

アンカースクリュー アンカースクリュー

歯を失ったかわりに人工歯根として使用するインプラントとは異なる歯列矯正用のミニインプラントがあります。大きさで比較すると、人工歯根のインプラントが、直径3~5mm、長さは6~18mmであるのに対して、歯列矯正用のミニインプラントが、直径1~2㎜、長さ6~10㎜です。

小さなネジのようなミニインプラントを埋め込むことで力の支点の代わりをします。結果、歯に加える力を増幅することにつながり、歯をより動かし、矯正の治療期間を短くします。

どのくらい期間短縮が見込めるか?

アンカースクリューを使用した場合とそうでない場合を比較すると、目安として、3~6か月ほど治療期間に差が出ます。

デメリットやリスクは?

  • アンカースクリューが脱落することが珍しくありません。脱落した場合、再度、埋入処置を行います。
  • 腫れや痛み アンカースクリューを埋入する際、切開は行いませんが、埋入後に炎症、腫れ、痛みを生じることがあります。
  • 歯根の損傷 アンカースクリューの埋入角度、深度を誤り、歯根に到達、損傷してしまう可能性があります。
  • アンカースクリューの埋入について治療費とは別にオプション料金がかかることがあります。

方法②
部分矯正

部分矯正とは?

Before

アンカースクリュー アンカースクリュー

After

アンカースクリュー アンカースクリュー

通常、歯列矯正では、歯列全体を対象に治療を行います。一方、部分矯正では、前歯のみ、または、臼歯部の一部のみの歯を動かします。

動かす歯が少ないので、必然的に、治療期間は短くなります。ただし、部分矯正では、一部の審美的な改善は可能ですが、機能的な改善ができないことも多いです。

どのくらい期間短縮が見込めるか?

全体矯正は1年~3年くらいかかりますが、部分矯正は3か月~8か月ほどです。

デメリットやリスクは?

  • 機能的(咀嚼、発音、かみ合わせ等)な改善ができないことがある。
  • 治療の仕上がり(完成度)が低く、デコボコが少し残ることもある。

方法③
コルチコトミー外科処置を併用した矯正

コルチコトミー外科処置を併用した矯正とは?

コルチコトミー外科処置 コルチコトミー外科処置

歯根が埋まっている骨の表面にヒビのような傷を意図的に加えます。骨は刺激を与えると新陳代謝が強まり、より歯を移動させます。結果、治療期間が短縮されます。

外科処置を伴いますのでリスクは伴いますが、難易度は決して高くありません。術後も、30分ほど安静にして、当日、帰宅することができます。

どのくらい期間短縮が見込めるか?

治療期間2年ほどの症例が、コルチコトミーを併用することで(目安として)約1年間期間短縮します。

デメリットやリスクは?

  • 侵襲のある外科処置ですので、痛み、腫れ、出血のリスクがあります。
  • 麻酔が必要な処置ですので、術後数時間、食事などに制限がかかります。
  • 矯正治療費とは別に手術代がかかります。